受託だけでは限界がある
フリーランスや1人起業家として働いていると、 ある時期に必ずこう感じます。
「受託案件をこなすだけで時間が埋まってしまう」
受託は安定した収入になる反面、 自分の時間を売る仕事なので、収入に上限があります。
一方、自社プロダクトは作るのに時間がかかりますが、 うまくいけば寝ている間も収入が入る「資産」になります。
私はこの2つを同時進行することで、 安定収入を確保しながら、将来の資産も育てるスタイルを実践しています。
なぜ同時進行が難しいのか
受託と自社プロダクトの同時進行が難しい理由は3つあります。
同時進行が難しい3つの理由
1. 受託案件が優先になりやすい 締め切りがある受託は「今すぐやらなければ」という緊急性があります。 自社プロダクトは緊急ではないため、後回しになりがちです。
2. 切り替えコストがかかる 受託のコードを書いていた頭を、自社プロダクトに切り替えるのは 思った以上にエネルギーが必要です。
3. 完璧主義になりやすい 自分のプロダクトだからこそ「もっとよくしたい」という気持ちが強くなり、 リリースまでに時間がかかってしまいます。
これらを解決する仕組みを作ることが、同時進行の鍵です。
実践している時間の使い方
私が実践している時間管理の基本は「時間の分離」です。
午前中は自社プロダクト
1日の中で最も集中力が高い午前中(9時〜12時)を 自社プロダクトの開発に充てます。
受託案件の連絡や作業は、基本的に午後に回します。
なぜ午前中か? 自社プロダクトは緊急性が低いため、後回しにしがちです。 あえて「午前中に固定する」ことで、毎日必ず時間を確保できます。
午後は受託案件
午後(13時〜18時)を受託案件に充てます。
この時間帯はクライアントとのやり取りも活発なので、 連絡対応と作業を並行してこなします。
夜は学習・発信
夜(20時〜22時)は学習や情報発信に使います。
ブログ記事を書いたり、新しい技術を試したりする時間です。 無理に毎日やる必要はなく、週3〜4回できればOKとしています。
タスク管理の方法
時間を分離しても、タスクが混在すると混乱します。 私はタスクも「受託」と「自社」で完全に分けて管理しています。
使っているツール
受託案件 Notionでクライアントごとにページを作成。 進捗・連絡履歴・納品物を一元管理。
自社プロダクト GitHubのIssuesで機能ごとにタスク管理。 コードと紐付いているので、実装しながらすぐ更新できる。
日次タスク 毎朝5分で「今日やること」を3つだけメモ。 受託1〜2個、自社1個を基本としています。
受託案件の受け方を変えた
同時進行を続けるうちに、受託案件の受け方も変わりました。
受託案件を選ぶ3つの基準
1. 自社プロダクトに活かせる技術か 受託でやる技術が自社プロダクトにも使えると、一石二鳥です。 Next.js・Tailwind・Supabaseなど、自社でも使う技術を使う案件を優先します。
2. 長期的な関係が築けるか 単発案件より、保守契約や継続的な関係になる案件を優先します。 毎月安定した収入があると、自社プロダクトへの投資がしやすくなります。
3. 自分の時間を過度に奪わないか 「全力で対応が必要な大型案件」は魅力的ですが、 自社プロダクトの時間が消えてしまいます。 自分のキャパに合った案件を選ぶことが大切です。
自社プロダクトの進め方
自社プロダクトは「完璧を目指さない」ことが重要です。
まずMVPを決める
「最小限の機能で価値を届けられる状態」を定義します。
あれもこれも追加したくなりますが、 まず1つの価値に絞ってリリースすることを優先します。
毎日少しずつ進める
1日30分でも毎日続ける方が、週末にまとめてやるより進みます。
「今日は設計だけ」「今日はこの機能だけ」という 小さな積み重ねがプロダクトを育てます。
受託の合間に公開する
完璧じゃなくても公開してしまう。
実際のユーザーのフィードバックは、 自分一人で考えているより100倍価値があります。 早く公開して、早く改善する方が結果的に速く成長します。
実際にやってみてわかったこと
うまくいっていること
受託で得た技術や知見が、自社プロダクトにそのまま活かせます。 クライアントから「こんな機能があれば便利なのに」という声が、 プロダクトのアイデアになることも多いです。
まだ課題なこと
正直に言うと、自社プロダクトの進捗は遅いです。 受託が忙しくなると、どうしても後回しになります。
「午前中は自社プロダクト」のルールを守れない日もあります。 完璧にはできていませんが、仕組みがあるだけで 「全くやらない」状態にはならずに済んでいます。
まとめ
受託×自社プロダクトの同時進行で大切なことをまとめます。
- 時間を分離する(午前:自社、午後:受託)
- タスクを分けて管理する(混在させない)
- 受託案件を選ぶ(自社に活かせる技術・長期関係)
- 完璧を目指さない(小さく始めて早く公開)
- 仕組みを作る(意志力に頼らない)
完璧にはできていませんが、この仕組みのおかげで 両方を少しずつ前に進められています。
同じような状況の方の参考になれば嬉しいです。
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